ビデオの裏側 「過去の記事庫」

こちらでは、過去の記事を収めています。
長いので時間がある時にでもお読みください。
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"サムシング・ドゥーイング Something Doing"
作曲:スコット・ジョプリン&スコット・ヘイデン Scott Joplin & Scott Hayden (1903)
はじめに... もう一人のスコットについて
ジョプリンはラグタイムの作曲において、いわゆる“弟子”(生徒)といわれる人と共作を残しているのですが、これはその中の1曲です
- 相方の作曲者 ヘイデンについては "Perfessor" Bill Edwardsのサイトをご覧下さい。
この曲を初めて聴いたのは、ラッセ・ヨハンソン Lasse Johansson によるギター・デュオの編曲でした。最近は 彼のサイト でも、フィンガーピッキングやラグタイムの編曲をダウンロードできたりもします... ぜひチェックしてみましょう!
彼はどう書いた? - 私はどう書くべき?
最初にこのラグを編曲したのは 2001年でしたが、当時は「そんなに難しくない曲」程度の印象くらいしか持っていませんでした。それから10年以上経ち、改めてこの曲を次の「投稿用」と決めたのも、その印象からなのですが、最近の習慣に基づいて「アレンジを改定」すべく詳細を見直し始めますと... 作曲者 - おそらくジョプリンの方 - が、 作曲:音楽を記述することにいかなる注意を払っていたか を示す痕跡を見るに至りました... と同時に その意図を汲み上げるような編曲ができるか を今回の自分のテーマにもしてみたつもりなので、その辺りを書いてみます。

最初のセクションで 主題を構成するこのフレーズは3回出てくるのですが、左の例にあるように細かい部分で異なる表記・曲想が見られます ; しかしながら、左側の記載を一人(の人の左手)で記述どおりに演奏するのはさすがに無理に思えます... ファッツ・ウォーラー Fats Waller だったら可能かもしれませんが ※「バナナ1房くらい手が大きかったらしいよ」とファンの人が教えてくれました!
この例から推測されるのは、ジョプリンが恐らく自らの作品を「実演から切り離されたイメージ上の理想的な音楽」として 捉え、かつ記述していた のではないか?という仮説です - あたかもバッハのリュート作品のように。なお、書籍 "King of Ragtime" (バーリン氏 Edward Berlin)の中には、彼が "ピアノに向かって at the piano" というより "紙の上で on paper" 作曲していた、というコメントが紹介されています。(引用: p103)

この原曲の差異をギターで再現するのはなかなか難しいのですが - 撥弦と自然減衰というギターの特性から考えれば、実は原理的にはピアノよりも簡単なのですが - やや拡大解釈ながら "演奏上のバリエーション Playing Variation" として、リズムや音をアドリブで変えるような感覚性を取り込むイメージに置き換えてみました。
とは言うものの、YouTube での演奏では、自分が記述した通りには弾けていませんね... 文字通り「気の向くままのアドリブ」として弾いてしまっています。(つっかえながらですが...苦笑)

こちらは 別の例 で、第4楽節からです。私にはジョプリンの嗜好と作曲に対する姿勢感が現れているように思えますが - "前進する Marching Onward" ために、何か新しいことを SOMETHING NEW DOING を取り入れていくという... ;-) とにかく「単純な繰り返しを嫌い、向上に向けた変化を求める」人だったのではないでしょうか? - 1曲の中でも、人生においても...

幸せのノック With a little luck に支えられて(?)、ここではフィンガーテクニックで対応が可能でした - "ハマリング・オン Hammering On" を "スラー Slur" に置き換えています。実際に弾いてみると、このニュアンスの違いはなかなか面白いのですが、またしてもビデオ実演では「気まぐれ」にパターンを使い分ける格好になっています...
不確かな仮説 - ジョプリンは出版社に何を望んでいたのか?
最後の事例は単純な「浄書ミス」を示しているだけなのかもしれませんが、時に私は「ジョプリンの人生における永遠の謎」のひとつに、それが絡んでいるようにも思えるのです - すなわち「なぜ彼は出版社をしばし繁盛に変えていたのか?」という点に。

左が原曲譜で右が私の編曲です ; やはりこのB音には、フラット記載が必要ではないでしょうか? もちろん、これがミスだとした際に、その原因がどちらの側 - すなわち、作曲家か出版社のどちらにあるかは、誰にも分からないのですが、ダブルフラット表記を音楽理論の立場から正確に記載する力量をもつ作曲家が、このようなイージーミスをするとは考えにくい気がするのですが...?
そして仮に出版社の「浄書ミス」だったとしたなら、「印刷楽譜」が今で言う「ストリーム」的な音楽配布の唯一のメディアだった時代にあって「自らの音楽性の欠如」とも捕らえられてしまうような過ちを、作曲家自身は許すことができたでしょうか - 特に彼が "何か違ったアイディアを創作すべく何度も手を加えて曲を仕上げていった" ("King of Ragtime"; p81) ような性格だったとしたなら...?
このような推論は、もちろん私の「空想の産物」なのかもしれませんが、仮に自分がジョプリンだったなら、自身の作品に対しては - この場合、当時の唯一の音楽メディアであった "印刷楽譜 The Musical Sheet" である訳ですが - 正確かつ美しく仕上げられたいと思うのは当然のことのように感じられますし、特に当時はコンピュータや浄書ソフトウエアも無く手書きに頼っていたのみならず、出版社の姿勢感にも作品の質が左右されていたような時代だった訳ですから... ;-) そのような視点で、彼の「印刷楽譜」を眺めて見ますと - 浄書や表紙デザイン、曲想など - 一般に人気のある(作者の力の入った?)曲が、どの出版社からどのような体裁で世に出たか、が関連付けられる気もしてきてなかなかに興味深いですね... いかがでしょうか?
"アラスカン・ラグ The Alaskan Rag"
作曲:ジョセフ・フランシス・ラム Joseph F. Lamb (1959)
はじめに... 謝辞
一般には有名でなくてもラグタイム界では著名な "Big 3:御三家" の一人、作曲者の ジョー・ラム のことを初めに紹介したいのですが、次のサイトを見て頂くのが良いか思います... 英語ですが : Lamb by Wikipedia

20世紀初頭のラグタイム・ブームが終焉した後、ラムは音楽界から離れ一般人として(?)生活を送っていたのですが、いわゆる“ラグタイム・リバイバル”によって「再発見」されると、再びかっての情熱を取り戻してラグタイム作品を作曲しました。しかしこのリバイバルブームも、それらの作品を世に送り続けるほどの力は無く、長らく日の目を見ない状態だったのですが、近年になって娘さんのパトリシアさん Ms. Patricia Lamb Conn や、ピアニストのスーさん Ms. Sue Keller そのほか関係者の尽力により未出版だった曲がリリースされるに至りまして、私もめでたくその楽譜集『A Little Lost Lamb』を入手させて頂くことができました。
楽譜集の冒頭を飾る『アラスカン・ラグ』は、かって一度公表された経緯がありラグタイム界では知られた作品ではあったのですが、私自身は楽譜入手によって初めて念願の編曲が可能となりました。今回の出版に関わった皆様と、この名曲を生み出したラムその人に対し、深謝したく... ;-) ※ 『A Little Lost Lamb』の購入を希望される方は Ragtime Press (英語)にお申込みください。
自分にとっての“新次元”
Tubeにアップするとすぐに海外のラグタイムファンから「ギターに本当によく合っている」とコメントをもらいました... 私もその評価は「本当に嬉しい」ので、その訳は「ギターライクな演奏と同時に、編曲と演奏に(自分なりの) 新次元 を開拓」したい意図があったからです。

左図は冒頭のテーマですが、ここは「2011年 改訂」箇所です ;-)
通常このようなメロディーは<線的に単音ライン>で弾くのでしょうが、ここではあえてアルペジオを用いて残響和音的な印象感をフレーズに与えています。こういう ハープ的演奏表現 に近年は興味がありまして、実は『バッハ リュート作品』の(趣味的)演奏に用いて劇的な効果を満喫しています... 非正統派ですが!
例えばここでも、2小節目1拍目を押さえたまま音を伸ばしつつ3弦のラインに引き継ぐ弾き方を用いていますが、これにより「他声的な聴音感覚」を与えることが可能になります。こういう「解釈」が正しいかどうか?は皆目と分かりませんが「楽しい」のは確かです... 私にとっても&(恐らく)ギターにとっても。

ここは「私流 爆発」でしょうか?! 自分でもこのハーモニクスは大変に気に入っています。
ハーモニクスをガンガン使う というのは、私の『アレンジ・ガイドライン』にも盛り込まれている条項(?)ですが、こういう使い方は結構「イッちゃってる」部類に入ります。
では、どうやってその発想が出たか... それは理屈ではなく「感覚」というか「躾」というか、無意識に浮かぶ、というのが当たっている気がします。天から降ってくる、というか。恐らく「アラスカから降ってきた」のではないでしょうか ;-)

ここでは明らかにガイドラインを越え “新次元” に突入... そんなご大層な話でも無いのですが。通常、私の編曲では「ピアノ原曲から音を減らす」のですが、上図の丸印の音は 増やして 作られたラインです。これも理論的な理由よりむしろ「感性的に求められて」追加したのですが、その感覚はもしかすると“ギター的な流儀”から生じているのかもしれません。

この部分は 演奏解釈 において工夫した箇所で、丸で囲んでいるような3連の音パックを中心に想定して演奏しています... うまく弾けたかは別にしても!
あとは(他の箇所でも用いていますが)スライド・グリスをスラー的な表現に適用させています。複雑な運指になることが多いクラシック・ラグにおいて同じ指で異音を奏することができるこの“ギター的なテクニック”は、もっと用いても良いのかもしれません!
なお YouTube のパフォーマンスでは第四楽節をリピートしていますが、これは 強烈なシンコペーションの連続 が弾いていて楽しかったから、です。この部分も「ギターにマッチした」フレーズに思えたのですが、もっと言うと “Rock Guitar” 的な雰囲気がある気もしておりまして... ;-)
"エンターテイナー The Entertainer"
作曲:スコット・ジョプリン Scott Joplin (1902) : コード展開版 Chordal progression
「バックレス」風のバック(背景) Back lot, like "Backless"

左の写真は、もちろん、イージーなパクリです : LP "バックレス Backless" エリック・クラプトン Eric Clapton の作品で、私が11歳だった 1978年 のリリース...。エレキギターを使った初収録(?)をするにあたり、思い浮かんだのがこのジャケットでした・・・たぶん、購入したアンプ - "Vox mini3" とソファ・室内ランプのセットが、クラプトンのレコードを連想させたのでしょう - 全部、ミニサイズですけど!
(※改めてクラプトンのジャケットを見たら、異常に?大きかったです)
音楽的な「背景」では、この一風変わったラグタイム演奏には、実は別の「イミテーション・インスピレーション」があります... イギリスのコメディ・ドラマ - "ミスター・ビーン Mr. Bean" で、その有名なエンドロールのテーマの中に、アコースティック・ギターのアレンジのものがあるんですが、ご存知でしょうか? (以下のエピソードに収録: "Tee Off" )。※ご興味のある方は YouTube で探してみてください... とまぁ、そんな訳で、この有名なラグタイム曲を色々なアレンジで弾く、というアイディアを検討しています - 過去に「二重奏」のアレンジというのもやっているのですが、投稿が難しそうで気がひけてます・・・ 多重録音・録画して編集すれば可能なのは分かってはいるんですけど!
使用楽器 - エレキ・ギターとアンプ

この Vox mini3 は “人生初アンプ” です... 苦節 35 年?! ちなみに「モデリング」機能は、90年代から嗜んでいまして、著名な "Sans Amp" はかなり初期に購入した記憶があります。にしても、やっぱり「アンプ」の形状をしている、っていうのがイイですね、楽しめます!ということで、上記の「新しいアレンジスタイル」ならエレキギターでも演奏可能だなぁ、と思いついた次に考えたのが「どのギターで、どういう音にするのが(ビデオ的にも)面白いか?」 - と、ここでたぶん「映像的に」先の『バックレス』が脳裏に蘇ったというオチでもあります。 で、ストラトが舞台に登場... ;-) *メーカーは SHECTER JAPAN で、たぶん 1988年製。
さて、音作りの方は、ストラトとコードサウンドのコンビネーションってことで、自ずと決定・・・機材的にも(音楽人生)背景的にも - "米国サザンロック風 American Southern Rock" ですが、まぁ私的なイメージでは "レイラ Layla" 辺りに落ち着きました。なお、この手の演奏スタイルは手馴れてましたから、レコーディングはシンプルに終了 - 文字通りの1テイクです。収録はラインで無く、アンプ出音をマイクで - とは言っても、お馴染みの "ZOOM H2" でありますが。安っぽいアンプのノイズも「古きロック」の雰囲気作りに一役買っております(たぶん)。
ということで、このエピソードを読まれた後に私のビデオを見ると、自ずと“二人のミスター” - "エリック Eric" と "ビーン Bean" を思い出すことになるでしょうね・・・幸か不幸か?!
"エンターテイナー The Entertainer"
作曲:スコット・ジョプリン Scott Joplin (1902) : 普及版 Popular version
はじめに

"最も有名なラグタイム" に間違いなく... ;-) この印象的なメロディーは、ここ・そこ・いたる所 Here, There and EVERYWHERE - テレビCMからショッピングセンター、楽器屋の電子ピアノのデモ演奏にまで氾濫していますが・・・ この普及(?)の直接のきっかけが、これもご存知の映画『スティング』にあるのも、まぁ、間違い無いでしょう。
しかし、ジョプリンの伝記 "ラグタイムの王様 King of Ragtime" には、次のような記述があります: "ラグタイム全盛期にも注目を集めていた"。出版者のジョン・スターク - 単なる宣伝主のみならず、厳しい批評家でもあった彼が綴っていた以下のエピソードも、本書には掲載されています; かって『メープル・リーフ・ラグ』に掲げられた賞賛の多くが、この『エンターテイナー』にもあてはまる。
エピソード : ジェダイの帰還・復讐(復習?) Return of the Jedi... ジェダイとは私で無く“この曲”
【日本註】この著名な映画のタイトル変遷については、ネットでお調べください・・・私の世代には「復讐」ですね。
このバージョンを "普及版" と呼んでるのは、単に 標準チューニング Standard Tuning で弾いているからなのですが... ;-) と、まぁ、それについて、書いてみます。

日本でよく知られているアレンジのひとつが ジム・マクレナン Jim McLennan によるもので、写真の楽譜集 『クラシック・ラグズ・オブ・スコット・ジョプリン』 The Classic Rags of Scott Joplin に掲載されています。もちろん、私のラグタイム経歴も、この楽譜集と彼のアレンジからスタートしたのですが、幸いにも比較的弾きやすいレベルで編曲されているので、最初のラグタイム挑戦にはピッタリかなと思います。
それ以降、自分で編曲し始めると、徐々にジョプリンのピアノ原曲の細かい部分に興味が移っていきました ; 例えばこの曲で言うと、有名なメロディにおける "オクターブのコントラスト Octave-Contrast" です。恐らく技術的な理由からでしょうが、偉大な先達のアレンジでも、この印象的な対比表現がギターに置き換えられることはありませんでした - 当方の知見では、余り例が無かった気がします。

[図01] ピアノ楽譜
* MIDI は Ragtime Betty さん。
私自身このコントラストを実現できないまま、1999年には自分なりの編曲を標準チューニングで済ませていた訳ですが、ある時「何か特別の変則チューニング」を使えば、やれるかもしれない?と思いつきました - ラグタイムに特徴的なベースラインを残し活かす何らかのチューニングを考えれば。熟考の結果、最終的に「進化版 Advanced version 」と呼んでいるアレンジが 2002年に完成、さらに 2010年に一部のチューニングを変更し YouTube への実演アップに至りました。

[図02] 進化版
チューニング: CGCGCE (2010年版),
2002年版では 6弦が D でした。
この(歴史的な?)達成に満足しつつも、何となく「一般的ではないな」と感じていたのも事実です・・・(あまりに特殊なチューニングですから)。ですので、新しい機材で再録アップしようと考えた時には "古いけど親しみやすい" 標準チューニングのバージョンでいこうと決めました。とは言うものの、ここでも「性格」が出まして(?)こう自問してみたり・・・ ; この "オクターブ・コントラスト" を、通常のチューニングで実現できないか? 「進化版」は低音ベースを再現するために5弦をGにしているが、もしこの低音そのものをオクターブ高い3弦開放のG音に置き換えれば、より『ポピュラーな標準チューニング』で、このポピュラーなラグタイムを弾けるのではないか? と・・・。

[図03] 普及版
このベースラインにおいては、自分の「編曲ガイドライン」を逸脱している向きもありますね・・・しかし、ハーモニクスを駆使して、何とか「低いG」を取り込んでいます。
"ポピュラー" と称してはいるものの、全体の印象は「普及に向くレベル」とは言いがたい感じ・・・易しくは無いでしょうから?!しかし、まぁ、この有名なラグタイムを、いつか、どこかで ANYTIME, and ANYWHERE 弾く際に、わざわざチューニングを変更する手間だけは省けたのではないでしょうか・・・。
"メープル・リーフ・ラグ Maple Leaf Rag"
作曲 スコット・ジョプリン Scott Joplin (1899) : パフォーマンス版 Performance version
General information

"メープル・リーフ・ラグ Maple Leaf Rag" (著作権登録 copyright registered 1899年9月18日付) はラグタイム時代・創成期の曲です。作曲者のジョプリン自身にも最初期の作品でありながら、全てのラグタイム作品の中で最も有名、かつ、当時主流だった「1曲単位の楽譜販売」で初めて100万部を売った器楽曲として歴史に名を残しています。 - 引用: Wikipedia.
ラグタイム愛好家には著名な書籍 "ラグタイムの王様 King of Ragtime" 著:エドワード・バーリン博士 Dr. Edward Berlin でも、この曲の解説にまるまる1章を費やしています。もちろん、その価値がある曲なのですが、一方で「まつわる伝説」も数限りないという感じで・・・面白い話が多いですが。そのような混沌の中で、先のバーリン博士は緻密なリサーチの結果、伝説と真実をより分ける偉業を成し遂げています・・・後は、読んでのお楽しみ!(英語ですが)
楽しいエピソード... "なじみの場所に戻る Back in the saddle" ~ ビデオで再び
私が "パフォーマンス版 Performance version" と呼ぶのは“バリエーション演奏”を意識的に取り入れているからですが... ここでは、その話について書いてみます。

イントロ は、もちろん原曲には無いのですが - ここでは別の曲、最近は映画のテーマにも取り上げられている曲を加えています "ベンジャミン・バトン 数奇な人生 The Curious Case of Benjamin Button" の "ベシーナ Bethena"。この曲は実は ラグタイム では無く "コンサート・ワルツ A Concert Waltz" と題され、非常に複雑な音楽的構成を備えています - 特に「和声進行」に関して。それゆえ、この「美しすぎる曲」を(自分基準に従いながら)アレンジするのは、ほとんど諦めていたのですが、ある時「一曲まるまるではなく、部分的にだったら使えるかも?」というアイディアが浮かびました - そう、例えば「イントロ」とか... そこで再び思い浮かんだのが "メープル・リーフ Maple Leaf" がイントロを持っていないという事実;逆に言えば、メープル・リーフの最初の1音(弱起)を「どう弾くか」というのは、なかなかに難しいニュアンスだと感じていた事実が、この「発想リンク」のきっかけになったのかもしれません。
ということで、この美しい「ワルツ」を著名なラグタイムを導く“小さな美しいイントロ”に仕上げるために、調性(キー)を「メープル・リーフ」に合わせる様にアレンジ。また、冒頭で印象的に弾かれる同じフレーズの反復には、聴感上の表現の違いを演出すべく「お得意技の(?)ハーモニクス」を導入しました。
【以下、翻訳未完成】 とりあえず、英語のまま載せておきます...

*you can listen MIDI of the left sample.
Next what may be regarded as the most interested variation will be Brake -
the contrast caused by the sudden stop of whole rhythm section - in this case, brake-stop of Bass notes. Here I omit the weak beat of chord, so what makes more clear the Bass Line, where Joplin might put his talent and innovation. With the kind of respect not only to Joplin but also to Rock music, I let the bass note do the syncopating and braking as if Rock groups often like to do... ;-) Also as performance, I had tried to do "Head Banging" in the video, but might be not going well...
Additionally saying, various harmonics are added, some of what may not be perfectly sounded... and the hat I put on - made in U.S. was bought at the outlet shop of SHIPS, just for the purpose to use in the video as a mocker of old blues man... ;-)
"Pine Apple Rag" by Scott Joplin (1908)
General information

The very famous rag by the very "King of Ragtime", besides now known for the very famous movie "The Sting". Also there is a very famous (among modern ragtime guitarists) and beautiful arrangement by Ton Van Bergeyk, which I ever had enjoyed playing many times!
According to the book "King of Ragtime" by Dr. Edward Berlin, he describes as "Pine apple rag is a good candidate for success, for it is a rousing, rollicking piece", what everyone will agree! So, I had tried to perform with such a vivid live-feeling, rather than a nervous about avoiding playing errors... ;-)
Episodes for fun... to be "Back in the saddle" again on the video.
I'd like to write about "Fashion" this time.

As writing in the comment of video, I would intend to dress in a kind of old fashioned style, like that of Ragtime era - the first decade in the 20th century, or of old Blues man's style. In most of historical photos, ragtimers are usually dressed in a kind of formal style, even if they liked it or not. So I prefered this time one of my most classic suit, in fact having weared only jacket with some accessories. The clothing store who made it is "United Arrows", a popular speciality chain retailer in Japan.

This suit is of "The Sovereign House", who produces most classic men's clothes among his other labels. For example, details in the right photo show some of the ancient tailor's techniques. The fabric is "Supersonik Summer Kid Mohair" by Charles Clayton, which may be made of traditional blend of Wool & Moheia. The shape of jacket also might be classical one - neither so tight nor loose - which makes more comfortable feeling despite of double-breasted shape.
Well... now I just imagine that the wearing variation may give another fun to the video making. So, please wait for my next video, even if I will try another special one or not ;-)


